資料詳細
項目 | 内容 |
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資料番号 | CH00005591 |
形状 | 自然史、写真・静止画像(データ) |
資料名 | 春日井キャンパスの植物(ハイペリカム) |
作者 | 学校法人 中部大学 |
設置場所 | |
コレクション名 | |
計測値 W(mm) | |
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計測値 H(mm) | |
分類 | 自然史 |
解説 | 「姫金糸梅」ともいう。オトギリソウ科オトギリソウ属Hypericum calycinum。英語名ではAaron's beard、あるいは Rose of Sharonという。Aaronはモーゼ の兄で、Sharonはイスラエルの地中海 沿岸の平原であるので、古(いにしえ)のユダヤ人 に縁が深い名前である。表題はラテン語学名の英語読みであるが、英米人は 気にしない。敬すべきポーランド出身のローマ教皇ヨハネ・パウロ二世はジョン・ポール二世であった。聞いた時には誰のことか分からず、ビートルズかと思ったものである。 近縁種に、中国原 産のキンシバイ(金糸梅)、ビオウヤナギ(未央柳)など。いずれも 園芸植物で、似た黄金色の花を咲かせる。金糸梅は宝暦10年(1760 年)に渡来し(平賀源内「物類品隲(ぶつるいひんしつ)」)、西洋金糸梅は明治期らしい。 ブルガリア南東部からトルコ北東部が原産地で、高さが20~60センチほどの常緑または半常緑の灌木(かんぼく)である。日陰や半日陰でよく育ち、走出枝により広がる。庭園の地被植物に適する。6月頃に、枝先に鮮黄色の5弁の花を咲かせる。開花直後の花の花弁は杯状である が、間もなく伸びて萎(しお)れてしまう。100 本を越える糸状の黄色の雄しべが目立ち、金糸梅の名にふさわしい。花が終わるとすぐに雌しべの膨らんだ根元が 赤い実に変わる。花言葉は「きらめき」と「悲しみは続かない」で、後のは色鮮やかな実への変わり身の早さ故らしい。 正門から時計塔にかけてのケヤキ並木の下の植栽として植えられている。初めて中部大学に赴任した年には、この花が群れ咲き、明るく輝いて歓迎するかのようであった。今は雑草が混じり、一部は失われて花床の灌水ホースが見えている。 属名のオトギリソウは日本を含む東アジアに分布する。傷薬として古くから利用され、オトギリソウとは「弟切草*」で、傷薬の秘密を漏らした弟を切ったという伝承からだそうである。 参考)朝日百科「植物の世界」第7巻、p162-165*、 朝日新聞社1997. 「園芸植物百科事典」英国王立 演芸協会監修、クリストファー・ブリッケル編、 横井政人監訳 p543-545、誠文堂新光社2003. 日本語 Wikipedia など。 出典:「春日井キャンパスの植物」(『ANTENNA』 No.154、2022年1月、12頁。太田明徳 記および撮影 学校法人中部大学 総長補佐(当時)) |