資料詳細
項目 | 内容 |
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資料番号 | CH00005599 |
形状 | 自然史 |
資料名 | オオウラギンヒョウモン |
作者 | 日本産蝶類藤岡コレクション |
設置場所 | |
コレクション名 | 日本産蝶類藤岡コレクション |
計測値 W(mm) | 72 |
計測値 D(mm) | |
計測値 H(mm) | |
分類 | 自然史 |
解説 | 和名:オオウラギンヒョウモン ラテン語:Fabriciana nerippe (C. &R. Felder, 1862) 英語名:Nerippe Fritillary 亜種名:名義亜種 ssp. nerippe (C. &R. Felder, 1862) 雄雌の区分:♀ 採集地:鳥取県隠岐,知夫里島 アカハゲ山 採集年:13,Jul.,1987 採集者:S.Y 主な特徴: 形態的特徴: ♀はヒョウモンチョウ類中最大。♂♀の大きさの差が極めて大きい。♂♀とも近縁種のウラギンヒョウモン類と外見上似るが、後翅の亜外縁の黒斑がウラギンヒョウモン類では棒状であるが、本種は中央がくぼんでM字状となることから区別できる。 生態的特徴:年1化。♂♀の大きさの差がヒョウモンチョウ類中最も大きい。♂が小型化する原因は本種の習性ある。羽化した♂はススキの草原の中の、ススキの根元で蛹から羽化した♀を探す、いわゆる「探雌行動」をとる。この際小型の♂の方がススキの根元の狭い空間を飛翔するに有利である結果と考えられる。飛翔は、ヒョウモンチョウの 仲間としては緩やか。♂♀ともアザミ類やトラノオなどを好んで訪花吸蜜する。 食餌植物:スミレ科スミレ類各種。なお2006年当時、棲息が確認されていた南九州の沢原高原では、フモトスミレ、ツボスミレの2種が主食草であることが報告されている。 主な分布地域、その他: 記録によれば、1960年代以前には北海道を除いて、東北、関東、中部、近畿、中国、四国そして九州全域とすべての地方に棲息していた。しかし、以降、次々に記録が途絶えていき現在では中国地方の一部と九州に数か所、棲息地が残されている。環境省の絶滅危惧種IIaとされる。 国外の分布は、朝鮮半島、中国東北部、そしてロシア沿海州など東アジア。 |