資料詳細
項目 | 内容 |
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資料番号 | CH00005597 |
形状 | 自然史 |
資料名 | ヒョウモンモドキ |
作者 | 日本産蝶類藤岡コレクション |
設置場所 | |
コレクション名 | 日本産蝶類藤岡コレクション |
計測値 W(mm) | 50 |
計測値 D(mm) | |
計測値 H(mm) | |
分類 | 自然史 |
解説 | 和名:ヒョウモンモドキ ラテン語:Melitaea scotosia Butler 1878 英語名: Scotosia Frittillary 亜種名:古くはヨーロッパに広く分布するMelitaea phoebe (Coeze, 1779)の東アジア亜種として扱われていたがHiggins(1941)により独立種とすることが提唱され以降これに従う研究者が多い。 雄雌の区分:♀ 採集地:愛知県西加茂郡藤岡村三箇 採集年:18,Jun.,1961 採集者:クズヤ 主な特徴: 形態的特徴:名称の「ヒョウモンモドキ」の表す通り、外見は「豹斑」を表すヒョウモンチョウに類似であるがヒョウモンチョウの仲間ではない。モドキは似て非なるものを表す。ヒョウモンモドキ属Melitaeaは我が国には3種類ほど産するが本種が最も大型。 生態的特徴:年1化。梅雨時の晴れ間に活動する。本州中部では、6月末から7月半ばに、中国地方では6月初めから末まで姿が見られる。孵化した幼虫は1.2令の間は食餌植物マアザミ類の葉上などのに吐糸でササグモのような巣を作りその中に潜む例が観察されている。飛翔は緩やかで高所を飛ばない。♂♀とも、アザミ、トラノオなどを好んで訪花吸蜜する。 食餌植物:キク科のマアザミ、ノアザミ、タムラソウなど。 主な分布地域、その他: 我が国では本州特産。現在では棲息場所は極めて限定されている。中部地方で過去に記録のある多くの産地では絶滅したと思われる所が多い。なお中国地方では農業用の灌漑用水用のため池の周囲の湿地に多いが、やはり棲息環境は耕作放棄地の増加や里山の人の手による整備が行き届かなくなる結果、荒廃して絶滅の危機にある。 国外では、朝鮮半島、中国北部・北東部、ロシア沿海州など東アジア。 |