資料詳細
項目 | 内容 |
---|---|
資料番号 | CH00005451 |
形状 | |
資料名 | Contaflex No.A46676 |
作者 | 伊藤平左エ門カメラコレクション |
設置場所 | |
コレクション名 | 伊藤平左エ門カメラコレクション |
計測値 W(mm) | 107 |
計測値 D(mm) | 81 |
計測値 H(mm) | 140 |
分類 | 技術史 |
解説 | 第二次世界大戦前、世界最大のカメラメーカーであったドイツのツァイス・イコン(Zeiss Ikon)社が、当時の最新技術を駆使し1935年に発売した世界初の35mm判二眼レフカメラ。また電気式露出計(セレン光電池式)内蔵も世界初のもの。本機は、フィルム写真機が羨望の的だった当時、世界最高のカメラといわれ、値段も破格で、製造台数も極めて少ないことからコレクションの中でも特別な一品である。 シャッターもツァイス・イコン社製(金属鎧戸式の縦走りの形式)で、1/2秒~1/1000秒をカバーし、セルフタイマーを内蔵。ピントはビューレンズ脇にあるピントノブを回して調整。フィルムは横方向に走行し、フィルム送りと巻き戻しは、ボディ側面の巻き上げノブと巻き戻しノブを回し複雑なギア等を介して行う。ツァイス・イコン社で初めてクロームメッキを施した製品としても知られ、カメラの外観部品、特に底板ロックノブはいまも輝きがある。 本機に搭載されている撮影レンズは、カールツァイス「イエナ ゾナー(Carl Zeiss Jena Sonnar) 50mm F1.5」。ファインダーレンズはカールツァイス「イエナ スーフェール(Carl Zeiss Jena Sucher)80mm F2.8」。ゾナーレンズは、ツァイス・イコン社のルートヴィッヒ・ベルテレが「エルノスター(Ernostar)」を改良して1929年に発明。レンズのコーティング技術が確立されていなかった戦前で、3群構成で空気境界面が少なく、当時のダブルガウス型の弱点であったコマ収差を抑えることができ、同社製のレンズ「プラナー(Planar)」に比べ格段に高コントラストな(明暗の対比が明確でメリハリのある)画像を実現させたといわれる。 なお、本機は、伊藤平左エ門先生(中部大学名誉教授・1922~2004)の叔父上がフランスに留学された折に購入され、のちに平左エ門先生が受け継いだものと伝えられている。 参考:https://www.hayatacamera.co.jp/monthlyphoto/200905/ https://ja.wikipedia.org/wiki/ゾナー |